ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングとは?個人向けの融資を受ける事ってあるの??

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ソーシャルレンディングは、個人や投資家の人から集めたお金を貸す仕組みだってネットニュースで見ました。


これって僕にも貸してくれたりするもんなんですか?


カードローンより金利とかが安いなら、借りれるものなら借りたいって思ってるんですが・・。


いいご質問、ありがとうございます。


ソーシャルレンディングは私もネットニュースで見て、新しい融資の形と紹介されていたので、気になって色々と調べたんです。


結果からお伝えすると、個人向けの融資は基本的に海外の話で、日本での個人向け融資は2016年頃までは存在していましたが、現在はどこも撤退しています。


現時点で個人という立場で利用できるのは、借り手側ではなく貸し手側だけって考えた方が無難です。


という事でこのページでは、ソーシャルレンディングってどんなものなのか?っていうことをまずはざっくりと解説していきます。


そして以前は個人向け融資に対応していたソーシャルレンディングがどういうものか説明します。


最後に、個人向け融資を行っているソーシャルレンディングではありませんが、低金利で融資を受けられるローンも紹介するので、興味のある人はぜひ読んでください。


ソーシャルレンディングってそもそも何?

まずソーシャルレンディングという言葉の意味そのものを理解していないと、これから話すことの理解が難しくなるので、まずは定義について説明します。


まず、Wikipediaの記載を見てみましょう。


ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディング(Peer-to-peer lending、Social Lending)とは『ネット上でお金を借りたい人、企業』(borrower:ボロワー)と『ネット上でお金を貸したい人、企業』(lender:レンダー)を結びつける融資仲介サービスである。


引用元:Wikipediaのソーシャルレンディング記載ページより


続けてソーシャルレンディングの業界最大手である、SBIソーシャルレンディングの記載を見てみます。


ソーシャルレンディングとは

金融の、最もシンプルなカタチ。


金融とは何でしょうか。


文字通り、「お金を融通する」ということ、



つまり
お金を必要とする人に
お金に余裕がある人が
お金を提供する(貸す・寄付する)


ということです。


引用元:SBIソーシャルレンディング(ソーシャルレンディングとは)より抜粋


これらをわかりやすく図解にすると、こうなります。


ソーシャルレンディングの仕組み


要は、個人間融資の仲介業者のような感じです。


基本的にソーシャルレンディングというものは、資産運用を行いたい貸し手側が興味を持つことが多くなっています。


つまり、今回の質問者の方のように、個人で借りたいからソーシャルレンディングから資金を調達するという発想は稀なんですね。


ソーシャルレンディングの借り手側は企業?個人?

海外のソーシャルレンディングでは個人への貸付も積極的に行っていますが、日本国内では中小企業への融資がほとんどです。


そして企業への投資というよりは、事業単位で投資を行っていくスタイルに限られています。


カードローンのような自由に使える貸付の取り扱いを行っている業者は、2022年の4月調べでゼニエモンが探した限りではありませんでした。


とは言っても、2018年の6月時点ではまだソーシャルレンディングで個人向け融資を行っている業者が複数いたので、実際にどういったスペックで貸付を行っていたのか紹介していきます。


個人向け融資は大手消費者金融のカードローンとほぼ同条件

割といい利回りで設定される事の多いソーシャルレンディングですが、借り手側の金利はさほど良い条件ではありません。


以前、「AQUSH」という業者が個人向けの融資を提供していたときは、こんな条件でした。


AQUSHのロゴ


実質年率 限度額 融資時間目安 保証人 総量規制 職場連絡
6.72%〜17.92% 10万円〜300万円 最短4営業日 無し 対象 -
遅延損害金 申込資格 返済システム 来店必要の有無
年14.6% 20歳以上70歳以下 元利均等返済 ネット上のみで完了


どうですか?このスペック。


他と比較してみないと分からないかもしれませんが、あまりおすすめはできない条件です。


大手消費者金融のプロミスと比較してみると、その理由が分かるので見てみましょう。


プロミスのバナー画像


実質年率 限度額 審査時間 保証人 総量規制 職場連絡
4.5%〜17.8% 1〜500万円 最短3分※ 無し 対象 有り
遅延利率 申込資格 返済システム 来店必要の有無
20.0%(実質年率) 18歳〜74歳 残高スライド元利定額返済方式 Web完結も可能

※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。

※30日間無利息の利用はメールアドレスの登録とweb明細利用の登録が必要となります。

※お申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。

※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。

※収入が年金のみの方はお申込いただけません。


スペックは同じどころか、金利も機能性もプロミスの方が遥かに高いので、やはり餅は餅屋といったところですね。


ソーシャルレンディングは消費者金融よりも借りやすいのか?

スペックの高さは消費者金融に軍配が上がりましたが、じゃあ審査についてはどうなのでしょうか?


元々、ソーシャルレンディングはスタートアップなど本来なら銀行に融資してもらえない企業向けに融資を行うサービスです。


いわゆる、キャッシュフローができていないベンチャー企業の利用もかなり多いです。


銀行のカードローンから融資を受けるよりもソーシャルレンディングの方が審査のハードルは低いイメージがありますよね。


ところが実際のところは真逆です。


例として、先述したAQUSHの取り扱っていた個人向けローンの申し込み基準を以下に記載します。


借入の資格

AQUSH個人ローンの借入希望者は、原則として以下の借入資格を満たさなければなりません。

  • 本人確認が取れること
  • 300万以上(目安)の年収があること
  • 20歳以上70歳以下
  • 借入過多でないこと
  • 2年以上の信用履歴があること
  • 過去5年以内に債務不履行していないこと
  • クレジットカードまたはローンの取引実績があること

引用元:https://www.aqush.jp/borrow/loanPersonal
※こちらの個人向け融資は平成30年6月1日に終了しており、現在は利用不可。


まとめると、以下の全てに当てはまる人でなければ利用できないということです。

  • 20歳以上70歳以下で、前年度の年収が300万円以上ある
  • 2社以上、消費者金融や銀行カードローンを利用していないこと
  • 他のローンを利用し、2年以上取引実績がある
  • 5年以内に債務整理をしていない
  • 現状、クレジットカードや他のローンを利用中

つまり、ローンを多く組んでいる人はダメだけど、ローンの取引実績が一切ないのもダメ、また過去5年間に債務整理を行った人もダメですよという、かなり厳しい内容になっています。


ソーシャルレンディングの審査難易度の高さについて


ソーシャルレンディングの個人ローンの金利について

金利面に関しては消費者金融とほぼ同様であり、銀行カードローンと比較すると高い点が難点です。


各業者の平均金利を比較すると、以下のようになります。


ソーシャルレンディング 6.0%〜17.9%
消費者金融 4.5%〜18.0%
銀行カードローン 1.9%〜14.5%

せっかくハードルの高い審査基準を通過した割に、金利は高くなるという残念な結果になってしまいます。


ソーシャルレンディングはフリーローンのみ

当たり前の話ではあるんですが、ソーシャルレンディングの個人向けの融資は、フリーローンでの融資となります。


カードローンは、設定されている限度額の範囲内なら、いつでも好きな金額を借りられる設定です。


一方でフリーローンは、審査に通った金額全てを一度に融資してもらうことができる仕組みとなっています。


カードローンとフリーローンの違い


カードローンと違って1回限りの融資なので、本当に必要な時に借りれるか分からないソーシャルレンディングをわざわざ利用するのは、現実的ではありませんよね。


個人ローンは、貸金業者の商品であり信用情報へ記載される

ソーシャルレンディングは、商品の特徴的に友人や知人とのお金の貸し借りの延長というイメージが強いかもしれません。


なので、ソーシャルレンディングで借りても信用情報への記載はないと思っている人もいるかもしれませんが、ソーシャルレンディングも貸金業者からの融資であり、通常のローンと同様に信用情報へ記載されます。


滞納情報なども共有されるので、少しぐらい返済が遅れてもOKと考えるのはNGです。


ソーシャルレンディングの個人向けローンは、メリットはない

元々投資家と事業主を結びつける仕組みのソーシャルレンディングは、現在は全て企業向けにサービスを提供しています。


中には個人向けローンを取り扱う業者もありましたが、平成30年以降はほとんどどの業者も撤退してるのが現状です。


貸し手と借り手の双方にメリットがないので、個人向けの自由用途OKな貸付は今後も始まる可能性が低いとゼニエモンは考えています。


ソーシャルレンディングは、今後もカードローンやキャッシングの代替えとして利用できるとは思えません。


ソーシャルレンディングの個人向けの融資での重要ポイントのまとめ

最後に、ソーシャルレンディングを利用するにあたり、重要なポイントについてまとめました。

  • 個人間融資とは異なり、消費者金融からお金を借りるのと同じである
  • 審査基準が厳しく、銀行カードローンよりも審査が厳しい
  • 金利は消費者金融と同程度であり、銀行カードローンよりも高い
  • 通常のローンと同じく信用情報に記載される
  • 一度に全額融資を受けるフリーローンタイプである
  • 貸金業者からの融資と同じなので、総量規制の対象となる

新しいタイプの個人向け融資と注目されているソーシャルレンディングですが、借り手側としては従来のカードローンと比較するとデメリットしかありません。


日本のソーシャルレンディングの主役は企業であり、個人ではないと考えておきましょう。


そして個人向け融資を扱う業者がドンドン撤退していることから、今後も発展の見通しはあまり期待できません。


餅は餅屋といったように、融資は金利も機能性も優れているカードローンを利用することをおすすめします。


ソーシャルレンディングの代替えとなるおすすめのローン

こちらはソーシャルレンディングではありませんが、かなり好条件なローンなので最後に紹介しておきます。


貸し手と借り手を繋ぐソーシャルレンディングとは違い、人工知能によるAIが借り手側の情報をスコア化し、融資額と金利を判定する仕組みです。


図解すると、以下のような感じです。


AIスコアレンディングの図解


投資家と中間業者がおらず、業者自体が貸し手そのものなのでソーシャルレンディングとは仕組みが全く異なりますが、AIと会話し、スコアリングをしてもらうことで融資条件が決まる点です。


AIがこの人なら○○万円まで融資できて、金利は○○%でOK…と判定するのです。


金利や融資限度額などの条件は、ソーシャルレンディングよりもこちらの方が格段に良くなっています。


ソフトバンク・みずほ銀行と大企業が運営している安心感もありますし、AIによるスコアリングは無料でできるので、やっておくだけでも損はありません。


現状、ソーシャルレンディングで使い道自由なお金を借りたい人であれば、まずはJ.Score(ジェイスコア)の利用を検討してみてください。




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