アコムのおまとめローン
アコムのおまとめローン「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」は、複数社からの借入のおまとめ、カードローンやキャッシングの借り換えにのみ利用できるローン商品です。
総量規制の対象外となり、銀行や信用金庫などで取り扱うカードローンでは対応することができない年収の1/3を超える金額のおまとめにも対応しているのが特徴です。
金利の上限は18%と設定されてはいますが、総量規制対象外で貸付を際には、現在契約している融資条件よりも好条件になることが貸金業法により定められているので、審査通過、契約となった場合に適用される金利は必ず今現在の契約金利よりも低いものとなります。
アコムのおまとめローンは、「発生する利息を少なく抑えて、とにかく早く今の借金を完済したい」「借金をひとつにまとめて毎月の負担を小さく抑えたい」と考えている人にとっては享受できるメリットが大きく、非常にオススメできるローン商品です。
このカードローンに向いている人
- おまとめしたい金額が300万円以下である人
- 支払う利息の合計を少なく抑えたい人
- 5年〜10年以内には完済したい人
- 確実に借金を減らしたいと思っている人
このカードローンに向かない人
- おまとめと同時に借入の枠も作成したい人
- 他社ローン返済の遅れ・滞納がある人
- おまとめ(借り換え)目的がクレカのリボ払いだという人
- 金利7.7%以下で契約できているカードローンがある人
実質年率 | 限度額 | 審査時間 | 保証人 | 総量規制 | 職場連絡 |
---|---|---|---|---|---|
7.7%〜18.0% | 1万円〜300万円 | 最短即日 | 無し | 対象外 | 有り |
遅延利率 | 申込資格 | 保証会社 | 来店必要の有無 | ||
20.0% | 20歳〜69歳 | - | 必須 |
※ネット申込後にフリーコールへ電話、「おまとめ(借り換え)」目的であることを担当者に伝える必要があります。
アコムのおまとめローンの特徴
アコムにはおまとめローンという名のローン商品はないのですが、「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」というローン商品が用意されています。
借り換え専用とありますが、このローンは借り換えの他に、「おまとめ」を目的に利用することも可能で、総量規制の対象外、年収の1/3を超える融資を受けることができます。
通常のカード(キャッシング)ローンも、借り換えやおまとめを目的に利用することができますが、その場合は総量規制の対象となる為、年収が300万円の人が融資を受けることができる金額の上限は最大でも100万円となります。
これに対し、総量規制の対象外となる「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」であれば、年収300万円の人でも100万円を超える融資を受けることも可能です。
他社からの借入額が年収の1/3を超えている人でも融資の対象となるので、おまとめや借り換えを検討している人には非常に魅力的なローン商品だと言えますが、申込に際して次の1点は必ず事前に理解しておく必要があります。
「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」は融資後は返済のみの利用となる
アコムに限らず、総量規制の対象外となる、貸金業法に基づいたおまとめ(借り換え)専用のローン商品は、融資を受け他社への一括返済を行った後は、原則返済のみの利用となります。
ローン専用カードの発行はありますが、そのカードで融資を受けることはできません。
新たに融資を受けたい場合には、おまとめ後に通常のカード(キャッシング)ローンへの申込が必要となります。
おまとめ(借り換え)を行いたい他社借入額が年収の1/3以下で総量規制の対象とならない人であれば、新規の融資を受けることもできる通常のカードローンへの申込も可能ですが、他社借入件数が多い、借入金額が大きいという場合、審査通過のハードルは高くなると考え、申込の判断は慎重に行うようにしてください。
「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」が総量規制の対象外となる理由
総量規制は、借りすぎによる借金被害、トラブルを防ぐ為に施行された規制で、利用者の保護が最大の目的となっているので、全ての借入に対して適用されるわけではありません。
自動車や住宅などのローンは総量規制から「除外」、緊急の医療費の貸付、顧客に一方的有利となる借換え等は「例外」とされています。
「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」は利用者の借金を減らすことが目的のローンで「顧客に一方的に有利となる借換え」に該当、総量規制の「例外」ということになります。
アコムのおまとめローン 返済シミュレーション
例えば金利が16%のA社で30万、17%のB社で40万、18%のC社で50万、合計120万円
借りていたとします。
合わせて毎月36,000円を3か所に支払っていたところ、
おまとめすると借入残高は変わりませんが
15%の金利で24,000円をアコムにだけ返済していけばよいので
金額的な負担だけではなく、単純な手間も減らすことができます。
アコムのおまとめローンへの申込資格がある人
アコムのおまとめローンの基本的な申込条件は、通常のカードローンとの違いはなく、以下のように定められています。
申込条件:20歳以上で安定した収入と返済能力があること
属性
通常のカードローンと同様に、20歳以上で安定した収入があれば、アルバイトやパート、派遣社員など非正規雇用となる人もおまとめローンへの申込は可能です。
おまとめローンは借金がある人のみが融資の対象となる
当たり前の事ですが、おまとめ・借り換えを目的とした専用ローンなので、借金がない人は融資の対象外、今現在他社からの借入がある人のみが融資の対象となります。
ただし、どんな借入でも融資の対象となるわけではないので注意が必要です。
アコムのおまとめローンで融資の対象となる借入債務について詳しくは後述しているので、申込み前に必ず目を通し確認してください。
契約時に提出が必要になる書類
必要書類の提出は、仮審査通過後となるので申込のタイミングでは手元に用意できていなくても問題ありませんが、契約までに以下の書類を用意、提出する必要があります。
これら書類の提出条件、認められる書類については次のようになります。
本人確認書類として認められるもの
本人確認書類として提出する書類は、原則顔写真の記載があるものとされています。
運転免許証やマイナンバーカードの用意が難しい場合には、健康保険証でもOKですがその場合、併せて以下のうちいずれか1点を提出する必要があります。
- 住民票
- 公共料金領収書
- 納税証明書
収入証明書の提出条件と認められるもの
今回の契約で融資を受ける金額が50万円を超える場合、または他社借入金額と今回の融資金額の合計が100万円を超える場合には、収入証明書の提出が必須となります。
上記以外に「税類通知書」や「所得(課税)証明書」も収入証明として提出が可能です。
原則50万円以下の融資を受ける場合は、収入証明書の提出は不要とされていますが、審査担当者により必要と判断された場合には、上記条件に該当しない融資金額でも提出を求められることがあります。
おまとめ・借り換えの対象となる借入債務について
アコムのおまとめローンを利用して、おまとめ・借り換えが行えるのは「貸金業者(みなし貸金業者を含む)からの借入債務」のみです。
貸金業者とは?
お金を貸す業務を行っており、財務局又は都道府県に登録をしている業者のことを、「貸金業者」といいます。具体的には、消費者金融、クレジットカード会社などが貸金業者です(※)。銀行や、信用金庫、信用組合、労働金庫なども、様々な融資を行っていますが、これらは「貸金業者」ではありません。
※より正確には、次のとおり、場合に分けて考える必要があります。
(1) クレジットカードで現金を借りる場合(キャッシング)
クレジットカード会社は、「貸金業者」として「貸金業法」に基づき、金銭の貸付けを行います。
したがって、キャッシング取引には、「貸金業法」が適用されます。
(2) クレジットカードで商品やサービスを購入する場合(ショッピング)
ショッピング取引については、「貸金業法」は適用されません(リボ払い、分割払い、ボーナス払いには、別途「割賦販売法」が適用されます。)。
引用元:金融庁:貸金業法Q&A
貸金業者とは、消費者金融、クレジットカード会社などを指します。
銀行、信用金庫、労働金庫などもカードローンやフリーローンなど様々な個人向け融資を行っていますが、これら金融機関からの借入は、「貸金業者からの借入債務」に該当しない為、融資の対象外となります。
アコムでは「クレジットカードのショッピング枠」はおまとめ対象外
アコムやプロミスの場合は、 「改正貸金業法施行規則第10条の23第1項 第1号の2」の範囲をおまとめ対象としていて、 クレジットカードを利用したキャッシングについては、おまとめ・借り換えの対象となるのですが、ショッピング枠(リボ払い・分割払い・ボーナス払い)については対象外とされています。
ちなみにややこしいのですが、「改正貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号」の範囲は、銀行や貸金業者からの借入債務のほか、クレジットカードのショッピング債務等です。
アイフルやオリックスVIPフリーローンなどは
「改正貸金業法施行規則第10条の23第1項 第1号の2」
「改正貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号」
両方をおまとめの対象内としているので
クレジットカードのリボ払いで困っている人などは、アイフルやオリックス銀行がオススメです。
オリックス銀行カードローンはおまとめの利用は不可となりますが、リボ払いの金利見直しを目的に利用することができます。
オリックス銀行カードローンやアイフルのおまとめローンの詳細については以下ページで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
プロミスもアコム同様、クレジットカード分はおまとめ対象外
プロミスでは公式サイトにおまとめの対象として
「消費者金融・クレジットカードなどにおけるお借入れ(無担保ローン)。銀行のカードローン、クレジットカードのショッピングなどを除く」
と記載があるので、リボ払いも含んだクレジットカードのショッピング利用はおまとめ対象になりません。ただし、クレジットカードを使って現金を引き出すキャッシングをしている場合は対象になります。
アイフルではクレジットカード分もおまとめ対象
アイフルにはぽっぽくんというチャット担当マスコットがいるのですが、
ぽっぽくんに聞いても解決しないことが多く(笑)
電話で問い合わせてばかりだったのですが、最近ぽっぽくんが分からないことを
オペレーターの方が答えてくれる機能がついたようで、早速使ってみました。




とのこと。
対応は、YESかNOかで余計なことは言わないという感じですが、
もしクレジットカードのリボ払いの支払い金額が膨れていて困っているなら
アイフルのおまとめMAXがオススメです。
おまとめ中に他社で借入をしたら契約違反?オペレーターの方に聞いてみました。


おまとめローンについては、今後返済をメインに考えていらっしゃる場合に有効な商品ではございます。
アコムでおまとめの返済中にC社で借りることについてはご自身のご判断となりますが、借りることができるかについてはC社の審査判断になりますので、アコムではわかりかねます。
他社で借入を増やすのは借金が増えますのでその分返済も増える為、返済をメインにお考えでしたら、おすすめはできないと考えます。

C社ではなくアコムの通常カードローンを申し込むことはできますか

ご検討いただければと思います。
アコムでおまとめ後、通常のアコムカードローンでご融資が承れる場合もございます。
そういった事がありましたら、いつでもお電話にてご相談くださいませ。
アコムのチャット担当の方はすごく丁寧で、返信も早く
チャット担当の方が入力している時には「オペレーターが入力中。。。」
と表示されるため安心感があります。
時間が表示されるのもいいです。
聞きたいことを明確に答えてくれて、更にプラスアルファの返答があったり、他に不明な点はありますか?と聞いてくれたり親切です。
また、オペレーターの方の対応を見てもわかるように、おまとめをしたからと言って、他社解約をする必要はありません。
ただこの方もおっしゃっていますが、おまとめで返済している途中で他の借金を背負うのはゼニエモンもおすすめしません。
アイフルやプロミスには中々ないところなので、3社で比較するとチャット問い合わせに関しては一番アコムが対応が良いとゼニエモン個人的には思います。
申込から融資を受けるまでの流れ
アコムのおまとめローンを申し込む前に気になる点や他社のおまとめについて簡単に解説してきました。
ここで話を戻しますが、おまとめローンと通常のカードローンでは、申込から融資実行までの手続きの方法、審査にかかる時間などいくつか異なる点があるので注意が必要です。
おまとめローンの申込から融資実行までの詳細をアコムへさらに電話にて問い合わせ、徹底調査しました。
アコムおまとめローン申込から融資実行までの流れ
- インターネットから申込
- 仮審査結果の回答
- 店頭窓口・自動契約機(むじんくん)への来店
- 本審査・契約手続き
- ローンカード発行・融資実行
申込手続き完了後おまとめ(借り換え)を希望する旨を電話で伝える
アコム公式サイトにはおまとめローン専用の申込フォームは用意されていないので、申込手続きは通常のカードローンと同様のボタンから進めます。
その為、申込手続きが完了しだい、上記フリーコールへと電話をかけ、今回の申込ではおまとめ(借り換え)を行いたいという事をオペレーターに伝える必要があります。
店頭または自動契約機へと直接来店し申込手続きを行うことも可能ですが、審査の待ち時間、もし審査落ちとなってしまった時のことを考えると、インターネットから申込を行い、事前に仮審査結果回答までは完了させておくことをオススメします。
おまとめローンの契約には原則、来店手続きが必要となる
おまとめローンは、通常のカードローンのようにWEB上で契約手続きを完結させることはできません。
仮審査通過後の本審査、契約手続きは店頭窓口・自動契約機(むじんくん)にて行うことになります。
来店が難しいという場合には、郵送による手続きも可能ですが、その際には電話での問い合わせが必要です。
来店後は書類提出・本審査・在籍確認が行われる
仮審査通過時に指定される必要書類の提出を行った後は、本審査へと手続きは進められます。
この本審査では、仮審査通過時の申込情報に間違いがないかの確認が主となるので、この段階で審査落ちとなる心配はほとんどありません。
申込情報確認の一貫で在籍確認が必要となりますが、この確認は基本的には勤務先への電話連絡にて行われることになります。
上図解のように、業者名は名乗らず審査担当者の個人名で電話は掛かります。
また、この電話では申込者本人が、実際にその会社へ勤めていることが分かればOKなので、本人が電話に出る必要はありません。
「○○は今、席を外しています。」「休暇を頂いています。」といった対応でも在籍確認は完了となるので、ほとんどの人が難なくクリアすることができます。
もし、当日は会社が休みで電話が繋がらない、どうしても会社への電話連絡は避けたいなどといった場合には、審査担当者へその旨を相談してください。
アコムは在籍確認に対して柔軟な対応をして貰える傾向にあります。
申込・審査の内容次第とはなりますが、会社発行の社会保険証、給与明細などの指定書類の提出で在籍確認を認めてもらう、在籍確認を後日にスライドして先に契約手続きに進めるといった対応を取って貰える可能性もあります。
アコムの在籍確認については以下ページで詳しく解説していますので、不安があるという人は参考にしてください。
契約手続き完了後発行されるカードは返済専用となる
店頭窓口・自動契約機(むじんくん)での契約手続きが完了すると、その場でローンカードが発行され店舗での手続きは全て終了となります。
アコムのおまとめローンの審査にかかる時間は最短45分(通常のカードローンは最短30分)となっているので、店舗への来店、本審査の手続きがスムーズに行えた場合、最短即日で申込から契約手続きまでを完結できます。
ページ冒頭でも説明していますが、ここで発行されるローンカードは返済専用ですので、このカードを使って融資を受けることはできません。
おまとめローンの融資の方法は次項目で詳しく解説していきます。
契約手続き完了後の融資の受け方
銀行カードローンなどを利用しておまとめ・借り換えを行う場合は、一旦は自身が融資を受け、そのお金を使い自分で現在の借入債務の返済を行うことになりますが、アコムを含む消費者金融や信販会社が取り扱う「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」の場合は、原則、自分自身が融資を受けることはありません。
以下のような流れで、借入債務の返済は行われます。
まずは、借入債務がある業者に自分自身で電話をかけて、現在の残債、指定日に一括で返済する場合の返済金額、振込指定口座の確認を行います。
これら確認した情報をアコムへと伝えることで、アコムから業者へと直接返済が行われ、全ての手続きは完了となります。
振込名義は「アコム」や業者名ではなく、申込を行った契約者本人の名義にて振込は実行されます。
完済証明書の提出は必要ない?
借入債務の返済は、原則アコムから他社へと直接行われるので、完済証明書などの「他社精算書類」の提出は不要です。
ただし、自動契約機ではなくアコム店頭窓口で契約手続きを行った場合は、自分自身での他社精算となることもあり、その場合には他社への返済を行ったことを証明する為の「他社精算書類」の発行を受け、後日アコムへと提出が必要となります。
アコムのおまとめローンで融資されるのは「元金」のみ!
おまとめローンで融資されるのは、他社返済の元金のみとされているので、利息分については自己資金で返済を行うことになります。
この利息分として返済する金額は、契約している金利、返済時の借入残高、返済日を行う日時によっても異なるので、自分が契約している業者へ問い合わせる必要があります。
仮に金利18%で契約していた場合の1ヶ月あたりに発生する利息を表にまとめたので、大体の目安として参考にしてみてください。
金利18%の契約で1ヶ月あたりに発生する利息表
借入している金額(残債) | 1日あたりの発生利息 | 1ヶ月あたりの発生利息 |
---|---|---|
20万円 | 100円 | 3,000円 |
30万円 | 150円 | 4,500円 |
40万円 | 200円 | 6,000円 |
50万円 | 250円 | 7,500円 |
60万円 | 300円 | 9,000円 |
70万円 | 350円 | 10,500円 |
80万円 | 400円 | 12,000円 |
90万円 | 450円 | 13,500円 |
※1ヶ月は30日で計算
※小数点以下切り捨てで計算しているので正確な金額とは若干の誤差あり
金利と融資の限度額の決まり方
アコムのおまとめローンの金利は7.7%〜18.0%、借入限度額は1万円〜300万円と定められています。
通常のカードローンやキャッシングであれば、借入限度額ごとの適用金利が定められていて、審査により借入限度額が決定、それに伴い適用金利も決まるのですが、おまとめローンは借入限度額ごとの適用金利が定められてはいません。
実際に申込をしてみないことには、借入限度額と適用金利は分からないという点は、通常のカードローンもおまとめローンも変わらないのですが、おまとめローンの場合は現状契約している融資条件から、今回の申込で融資を受けることができる金額と適用される金利の上限は事前に把握することができます。
ページ冒頭で説明していますが、総量規制の対象外となる「貸金業法に基づく借り換え(おまとめ)ローン」は、貸金業法により、顧客に一方的に有利になることが必須条件とされているので、今回の借り換え(おまとめ)の融資条件は現状の融資条件よりも必ず有利な条件での契約である必要があります。
ですので、上図解の例3社のおまとめを行う場合、最も低い契約12.0%が適用される金利の上限ということになり、審査通過となった際には必ずこの金利以下の金利での契約を行います。
融資の限度額については、おまとめローンでは資金使途が「貸金業者債務の借り換え」のみに制限されているので、
融資を受けることができる金額の上限=借り換え対象となるローン残高(元金のみ)
となり、上図解の例でいくと残債の合計150万円が融資を受けることができる上限金額ということになります。
7.7%以下の契約をしている借入債務については「借り換え」できない
アコムのおまとめローンの下限金利7.7%を下回る契約については、今回の契約により金利が高くなってしまい、これは利用者が損をする契約と判断される為、融資の対象外となってしまいます。
上図解の例では、金利18%のA社、12%のB社のみがおまとめの対象となり、金利7%のC社については対象外ということになります。
各金利の1ヶ月あたりの発生利息について
おまとめを希望する借入債務の中でも最も低い金利が、今回の契約で適用される上限金利となるのですが、具体的に何%での契約になるのかということについては、実際に申込、審査を受けてみないことには分かりません。
そこで以下表に、アコムのおまとめローンで適用される可能性が高い金利で、融資を受ける金額ごとの1ヶ月あたりに発生する利息をまとめましたので参考にしてみてください。
融資を受ける金額=自身がおまとめ、借り換えを希望している金額です。
各金利の1ヶ月あたりの発生利息表
融資を受ける金額 | 15.0% | 12.0% | 10.0% |
---|---|---|---|
50万円 | 6,200円 | 4,900円 | 4,100円 |
100万円 | 12,300円 | 9,800円 | 8,200円 |
150万円 | 18,400円 | 14,700円 | 12,300円 |
200万円 | 24,600円 | 19,700円 | 16,400円 |
250万円 | 30,800円 | 24,600円 | 20,500円 |
300万円 | 36,900円 | 29,500円 | 24,600円 |
※1ヶ月は30日で計算
※10の位で切り捨て
今回おまとめを検討している借入先業者の利用明細書に記載されている「利息充当額」の合計と照らし合わせてもらうと、おまとめによって得する金額が大体どのくらいになるのかイメージしやすいのではないかと思います。
1ヶ月あたりの発生利息は、「融資をうける金額×金利÷365×30」この計算式で簡単に算出することができます。
毎月の返済方法と返済日について
アコムのおまとめローンの返済方法は以下3通りから選択可能です。
- ローンカードを利用したATMでの返済
- 口座振替(口座からの自動引き落とし)
- アコム指定口座への振込
自身の希望に合わせて自由に選択できますが、ATM利用手数料はアコムATM以外有料、振込手数料については自己負担となるので、融資を受ける金額が大きく中長期的な返済となりそうな人は、口座振替による返済方法を選択しておくことを推奨します。
口座振替の登録は、返済途中でも可能です。
月に1回の返済日は自身の希望日を自由に選択可能!
毎月の返済日は自身の希望する日を自由に選択することができます。(※契約時に決定、後からは変更できません。)
おまとめローンを利用することで、バラバラだった返済日、返済方法をひとつにまとめることができ、ローンの管理が随分と楽になります。
また、返済日・返済方法については、返済の遅れ・滞納のリスクはかなり低く抑えられので、給料日の数日後を返済日として設定、給与受け取り口座を口座振替先として登録することを推奨しています。
月々の返済額と返済期間について
月々の返済額と返済期間については以下のように定められています。
月々の返済額 | 貸付金額の2.0%以上または1.5%以上 ※千円単位 |
---|---|
返済期間と返済回数 |
・返済金額2.0%以上の場合:借入日から最長8年(1〜95回) |
通常のカードローンやキャッシングでは、基本的に借入額ごとの最低返済額が定められていますが、おまとめローンでは毎月の返済額については審査通過後、契約時に担当者と相談しながら決められます。
アコムに電話で問い合わせてみたところ、返済額については現在の毎月の返済額を考慮し、おまとめ後の負担がなるべく軽減されるように決めていくとのことでした。
おまとめ前の毎月の返済額、借入金額など申込者の状況によって月々の返済額は異なるのですが、以下返済シミュレーションを使い、毎月の返済額と最終的に支払うことになる利息合計を算出、表にまとめたので、返済額の目安にしてください。
5年で完済する場合の毎月の返済額と利息合計
融資金額 | 15.0% | 12.0% | 10.0% |
---|---|---|---|
50万円 | 11,895円 (213,698円) | 11,122円 (167,333円) | 10,624円 (137,411円) |
100万円 | 23,790円 (427,396円) | 22,244円 (334,667円) | 21,247円 (274,823円) |
150万円 | 35,685円 (641,094円) | 33,367円 (502,000円) | 31,871円 (412,234円) |
200万円 | 47,580円 (854,792円) | 44,489円 (669,334円) | 42,494円 (549,645円) |
250万円 | 59,475円 (1,068,490円) | 55,611円 (836,667円) | 53,118円 (687,057円) |
300万円 | 71,370円 (1,282,187円) | 66,733円 (1,004,001円) | 63,741円 (824,468円) |
※()内利息合計
8年で完済する場合の毎月の返済額と利息合計
融資金額 | 15.0% | 12.0% | 10.0% |
---|---|---|---|
50万円 | 8,973円 (361,379円) | 8,126円 (280,136円) | 7,587円 (228,360円) |
100万円 | 17,945円 (722,759円) | 16,253円 (560,273円) | 15,174円 (456,720円) |
150万円 | 26,918円 (1,084,138円) | 24,379円 (840,409円) | 22,761円 (686,080円) |
200万円 | 35,891円 (1,445,518円) | 32,506円 (1,120,546円) | 30,348円 (913,440円) |
250万円 | 44,864円 (1,806,897円) | 40,632円 (1,400,682円) | 37,935円 (1,141,799円) |
300万円 | 53,836円 (2,168277円) | 48,759円 (1,680,818円) | 45,522円 (1,370,159円) |
※()内利息合計
返済期間が支払うことになる利息に与える影響はメチャクチャ大きい!
金利12%で契約、100万円をおまとめした場合の毎月の返済額と利息合計を例に、返済期間が発生利息に与える影響について考察していきます。
金利12%で100万円のおまとめをした時の毎月の返済額と利息合計
返済期間 | 毎月の返済額 | 利息合計 |
---|---|---|
5年 (60回) | 22,244円 | 334,667円 |
8年 (96回) | 16,253円 | 560,273円 |
差額 | −5,991円 | +225,606円 |
約6,000円ほど毎月返済する金額が少ないことで、最終的に支払うことになる利息の合計には約20万円以上の差が発生します。
上の2つの表をしっかりと見てもらうと分かりますが、融資を受ける金額が大きくなればなるほど返済期間が発生する利息合計に与える影響も大きくなっていきます。
通常のカードローンやキャッシングに比べると、おまとめローンでは融資を受ける金額が大きくなりやすいので、最終的に支払うことになる利息についてもしっかりと考慮し返済期間を設定するようにしてください。
返済期間が短くなればなるほど、最終支払利息の合計は少なく抑えられるので、支払いに余裕がある月には決められた最低返済額だけではなく積極的に追加での返済を行うこと推奨しています。
おまとめローンの審査は厳しい?審査基準について
おまとめローン利用者は通常のカードローン・キャッシング利用者に比べると、他社借入件数・残債が多い傾向にあるため、その分返済の遅延・滞納のリスクが高くなってしまいます。
返済の滞納・遅延のリスクが高い貸付は、業者側から見ると「貸し倒れ」の可能性が高い貸付になると言え、これが、おまとめローンの審査が通常のカードローンの審査に比べると厳しめになると判断される最大の理由です。
とはいえ、おまとめローンはそもそもが借金がある人のみが貸付の対象ですので、借入債務があること自体が、審査の際にマイナス評価となってしまうことはありません。
年収に対する借入総額が大きくなく、返済の遅れがない、他社借入がある現在でも返済に余力がある人であれば、アコムのおまとめローンの審査に対して過度に不安になる必要はないと言えます。
ただ、以下の条件に該当する場合にはアコムのおまとめローンの審査通過のハードルは非常に高いものとなってしまいます。
アコムのおまとめローンの審査通過が難しくなる人
- 他社ローンの返済が慢性的に滞納している
- 年収に対する借入金額が著しく多い
- 6ヶ月以内に4社以上のローン申込をしている
- 今現在安定した収入が得られていない
- 総量規制の枠を大きく超える残債がある
これら条件に該当してしまう人は、おまとめ・借り換えにより融資条件が改善されたとしても、返済を続けていくことは難しい、返済に余力がないと判断されてしまうため、審査落ちとなる可能性が高くなります。
アコムのおまとめローンのメリット・デメリットとまとめ
長くなりましたが、最後にアコムのおまとめローンを利用するメリット・デメリットを簡潔にまとめました。
アコムのおまとめローンを利用するメリット
アコムのおまとめローンを利用するデメリット
支払うことになる利息合計が大きくなってしまうリスクはありますが、最長返済期間が12年3ヶ月と長いことも特徴のひとつで、今はとにかく毎月の返済額を少なく抑えておきたいと考えている人にとっては嬉しいポイントとなります。
おまとめ・貸付の対象となるのは、貸金業者からの借入債務のみとはなりますが、「金利の低い契約に借り換えて利息の負担を低く押さえたい」「少しでも早く借金をなくしてしまいたい」このように考えている人にはアコムのおまとめローンはメリットが大きく、申込を自信を持ってオススメできます!
また、クレジットカードのリボ払いの支払いが膨らんで困っているという人には、アコムは対象外になってしまうので、アイフルの「おまとめMAX」がオススメです。
※ネット申込後にフリーコールへ電話、「おまとめ(借り換え)」目的であることを担当者に伝える必要があります。