萬田銀次郎は、鬼か仏なのか?生き方、名言を元に考察してみた

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    ミナミの帝王は闇金?


    ゼニが無いのやったら 客の車叩き売ってでも作らんけえッ!などの名言で有名なミナミの帝王ですが、この主人公である、萬田銀次郎は、闇金業者を経営しています。


    ただ萬田銀次郎自身は、闇金融ではなく裏金屋と名乗ったり、萬田金融や萬田銀行と言ったり、正しいサービス名は存在しません。


    ゼニエモン自身は、そんなミナミの帝王が大好きで、単行本も電子書籍も全巻持っているほどの大ファンです。



    萬田銀次郎の金利はべらぼうに高く、10日に1割の利息がつきます。


    つまり、100万円借りると、10日後には、10万円の利息が付きます。


    すると、元金が110万に換算され、その10日後には11万円の利息が付きます。


    とても高い金利ですが、審査基準は、ほとんどなく


    貸してください!!

    持って行きなはれ!!(現金を渡す)


    というようなノリで、すぐに貸してくれるというのが売りです。


    この10日で1割の利息をトイチというのですが、実は、ゼニエモンも過去利用したことがあります。
    借りた金額は、5万円だったのですが、間違いなく借入前よりも状況は悪化しました。


    すでに慢性的にお金がない状態で、お金を用意できないから利用するため、こうった法外な金利は、より状況を悪化させてしまうものなので、絶対に借入をしてはいけません。


    ここで、トイチでお金を借りたことを想定し、なおかつ元金も利息も返済しなかったとします。
    例として100万円借入して借金が膨らんでいくというものをグラフにしてみました。
    ここで紹介するのは元金を返さないパターンの金利の伸び方です。


    トイチの借金の増え方


    このような構図になり、4ヶ月目で、285万円、8ヶ月目で、895万円、1年で、2810万円という金額になり、なんと、元金の28倍に1年でなります。


    ゼニエモンの返済は、まず、2万5千円払い、次に、3万3千円払って終えたわけですが、正直、この利息は高すぎます。


    この図のように利息が凄まじい勢いで増えていくので、正直、こんなところと取引なんでできるわけないです。


    ちなみに、年利で言うと、年利365%という超暴利です。


    闇金の定義

    ちなみに、どっからが闇金かというと、出資法に定められている、20%以上の金利を取る業者のことをいいます。

    (前略)金銭の貸付けを行う者が業として金銭の貸付けを行う場合において、年二十パーセントを超える割合による利息の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。(後略)


    出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律第五条第二項

    これを超えていると、貸金業登録を受けていたとしても闇金業者です。


    なので、残念ですが、萬田銀次郎も闇金業者です。


    闇金の借金は返す必要性が全くない!

    実は、闇金からの借金は、法的に、返す必要はありません。


    なぜなら、平成20年の6月に、闇金業者の利息についての賠償を求めた訴訟で、


    最高裁は、社会の倫理や道徳に反する行為は法律上許されない、とされ、利息分と元本を賠償請求出来る
    という判断を下したからです。


    つまり、わかりやすく言うと、闇金業者から、


    借りたお金は返す必要がない!利息も支払った分は全て返金することが出来る!

    ということです。


    つまり、萬田銀次郎から借りたお金は、返す必要がなく、利息も払う必要がないというわけです。
    ということは、仏というのでしょうか?


    闇金は違法を承知の上、過酷な取立てを行う上、こっちが返済が難しいと知っていながら、貸し出しを行い、本人の周りにも迷惑をかけます。


    日本人は、世間体を気にするので、借用書があり、出資法の上限金利を請求していないと水掛け論を繰り広げ、タカリを繰り広げられるので、家族や、親戚に相当な迷惑がかかってしまうことは言うまでもありません。


    払わなくても法的に守られるものの、あまりにもリスクの高い行為であるので、そもそも関わらないようにすべきです。


    このようなことを覚えていたとしても、人間追い込まれたら、思考が麻痺します。


    お金のことになると、その時に開放されても、また次に支払い日が迫ってきます。
    そのため、そのことを考えるだけで、尋常ではないストレスを感じ、仕事に全く注力できず、給料日が怖くて仕方ない状態になります。


    正直、闇金でお金を借り場合、すでに他の返済のための借入で、手に入るお金も右から左になっていることが大半です。


    その中で、萬田銀次郎のような美談で返済もできてめでたしという、金融業者がいてくれればまだマシですが、絶対にありえません。


    じゃあ、結局は萬田銀次郎は、単なる鬼ではないのかと感じますが、鬼の部分もあり仏の部分も持っている魅力があります。


    萬田銀次郎の魅力

    萬田銀次郎は、実は仏の部分も存在します。


    これだけの金利を取っていて、どうして仏なのかというと、借入者にとって利益になることも行っているからです。
    どういうケースがあるのか、3つの例を紹介します。


    払わなくていい支払いのための借入に対して逆に話をつけてくれる


    お金を借りたいと相談にきた人に対して、そのお金を何に使うのかと理由を聞くケースは多いです。


    その理由によっては、貸し付けることが不要と判断するケースがあり、不要な場合は、そのまま相手に話をつけてくれることがあります。
    これは、無料で行うこともありますが、貸付する予定だった金額の1回分の利息のみをもらう場合もあります。


    このお金を取る取らないということは、相談者が騙されているケースは無料、下心があり騙されてしまってお金が必要という場合はバックマージンをもらうという違いがあります。


    事業を育ててくれて成功させてから徴収する


    これは借金をさせることをすすめ、その借入者が成功するのを確信し、自身が成功までをサポートするケースの貸付です。


    萬田銀次郎の先見力があることではじめて実現する話なのですが、2パターンあり、何か儲け話がないのか相談された時と、この事業をやりたい!でもまとまったお金がない、というケースです。


    どちらにしても萬田銀次郎は、人を選びます。
    その人の才能や発想、覚悟を瞬時に判断し、成功できると自身で確信を得たときのみ貸付をします。


    借入させて、そのお金をだまし取った人に対して取立てをする


    借入をして、そのお金を騙し取られた場合のみ、このパターンは起こります。


    騙された理由、主に悲惨度によって取り立てる金額が変わってきて、借入した人に取り立てて、余ったお金を残してあげることもあります。


    番外:貸付を断ることもある

    どんな人に対してもお金を貸すのが萬田銀次郎と考えられがちですが、貸付を断るケースもあります。



    この場合は、遊びではなく事業資金として、付き合いの長い人に対して言ったセリフです。


    お金に余裕がなく右から左、焼け石に水の状態のお金に対しては、取り立てをして苦しめたくない思いに加え、もう倒産することが目に見えている状態と判断したため、貸付を断っています。


    きつい取り立てをしてでも回収出来るという人に対しては、貸付をしますが、回収不能に加え、お金の貸し借り以外の付き合いがあるという人は、貸付を断ることもあります。


    萬田銀次郎の個人的に好きな名言集

    ここで、ゼニエモンの個人的に好きな萬田銀次郎の名言を紹介していきます。


    本当に、今を生き抜くという意味で勉強になることが多いので、ゼニエモン自身の見解と一緒に特に肝に銘じているものを、いくつかピックアップしてみました。


    上がり調子の時こそ気持ちを引き締める言葉


    人間、上手くいったら、調子に乗ってしまいがちで、他人から見ればひと目で分かるものであるのに、自分では一切気づけない状態というものはあります。
    自分の周りの他人を見て、あぁ、あいつそうだよなぁ、と感じる人もいるのではないでしょうか?


    ですが、同様に、他の人もあなたのコトをそういう風に見えているかもしれません。
    事業や恋愛も含め、うまくいくとお金や人に対しての付き合い方が雑になってきます。価値観も変わり、自分を過剰に評価してしまうこともあると思いますが、これは大きな間違いです。


    人間は、人に助けられて生きています。
    こういったときにこそ、気を引き締めていつもよりもより慎重に物事を考えるようにしましょう。

    • 実るほど頭が下がる稲穂かな
    • 勝って兜の緒を締めよ

    2つのことわざを組み合わせたような意味で、個人的に一番好きなセリフです。


    何に対しても粗末にするものに対し、報いを受ける時が来る


    これは、お金のことを言っていますが、全てのことに共通しています。


    何かを雑に扱ったり、自分の身の程を超えることをした場合、必ず報いを受ける時が来るということです。


    ゼニエモンの昔の話ですが、人をかなり雑に扱ったり、借りたお金で豪遊したりしたことがあります。
    人を雑に扱ったのは10代最後の頃で、いつしか自分の周りに誰もいなくなり、ものすごく孤独な時期がありました。


    お金に関しては、当時は借入できる金額が大きかったので、万単位でしかものを考えれずに、10円以下は、財布がパンパンで邪魔だからという理由で、道路に投げ捨てたりしていた時期がありました。
    これに対して、やはり報いを受ける時が来たのは言うまでもありません。


    この経験があったからこそ、今は、人にしろお金にしろ、とても大事にしています。


    ゼニエモンの経験でしかここでは言えませんが、考え方を改めて何事も丁寧に接することで、報いを受けるどころか、逆に円滑にうまく物事が進むようになりました。
    これは難しいことではないので、心当たりのある人はぜひ実践して欲しいです。


    人生いいことも悪いことも同じだけ起こりうる


    人生の差し引きはゼロである。悪いことをしていい思いをしてしまった人は、いずれどこから償いをする時が来るということです。
    するのであれば、早く来た方が軽く済むということですが、ゼニエモン的にこれはすごく共感しています。


    結果的に、萬田銀次郎は鬼なのか仏なのか?

    ここで、話を整理しますが、結局は、お金を急場で貸してくれるから、救世主というわけではないです。
    そもそも、闇金で借金をする人は元から借金に困っている場合が多いため、借金が大きくなり、雪だるま式に増えている人が大半です。


    ゼニエモン自身も、この時の思考はすでに死に体になってため、まともな考え方ではなかったと思います。


    そのため、借金のための借金が膨らんで行きましたが、本当に最後の最後で、頼るべきところは、弁護士や司法書士です。


    任意整理や、個人再生、自己破産により、借金から解放されることは合法的に可能です。
    社会的な信用は5年程度失いますが、しっかりと生活を立て直すための期間と思えば、カードやローンが利用できなくなるこの期間を、むしろプラスと考えてもいいと思います。


    結果的に、漫画での萬田銀次郎は、鬼という結論ですが、行き方の美学は、ゼニエモン的には仏だと考えています。


    魅力としては、

    • 誰に対しても、分け隔てなく接する
    • 利息以外での利益は一切もらわない(数ケースほど例外あり)
    • 自信に満ち溢れていて、何があっても信念を貫く

    ここに対して、本当に魅力を感じています。


    結論:事業は鬼だが生き様の美学は仏


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